野菜
ジャガイモ(Potato) †
- 気温が上がり霜の心配が無くなったら、「種イモ」の発芽準備(植付けの30日前)を始める。
予約したJAから種イモが届いたら、取り敢えず説明書に目を通しておく。
- ストロンの先端に、塊茎(かいけい…いも)ができる。
ストロンとは、匐枝(ふくし)または匍匐枝(ほふくし)とも言う。
茎から水平に伸びた地下部側枝(地下茎)なのだ。
トマトでも地上部の主茎から、筍(タケノコ)のような根が伸びることがある。
- 元の「種イモ」の頂芽から地上に伸びた主茎からの地下部側枝である。
地下に伸びたものが根であり、根には「イモ」は付かない。
栽培のイメージ †
- 連作しない(最低1年間空ける)とか、せいぜい品種選びだろう。
前年9月の予約で、当年の1月下旬に配達される。
自家消費なので、「種いも」は10kg箱の北海道産の「男爵」しか考えられない。
種イモの準備 †
- 「種いも」が届いたら、箱を開き並べて点検する、というが面倒なので放置している。
年によっては既に発芽している場合や、発芽の気配すらない場合もあるが。
それでも3月になると心配になるので「種いも」を広げておく。
浴光催芽とかいうらしい。
- 次に頂芽部を上にして(ストロン基部を下にして)切り分けを行う。
決して胴切り(輪切り)にしてはいけない。
大きさは適当に「種いも」の大きさと芽の状態にもよる。
巷では40~60gと言われているが、重さを計っている人はいないだろう。
- 切り口に草木灰またはジャガイモシリカを付ける。
余裕が有れば、2~3日乾かしてから植えると腐り難い。
2~3週間と乾かし過ぎると、シナシナになってしまうが、ちゃんと発芽する。
- 生命力を信じ、上記を省略する輩もいるが、ちゃんと発芽する。
要は作業の余裕時間と天候次第だろう。
- 3月下旬に植え付けると、3~4週間後に発芽を開始し、4月中には芽が出揃う。
作業のイメージ †
- 条間90㎝、平鍬で幅20㎝、深さ20㎝の溝を掘る。
溝施肥(植え溝施肥・作条施肥)として元肥をバラ撒き、平鍬で深さ5㎝まで埋め戻す。
平鍬で深さ5㎝の溝を整地する。
- 覆土は3~5cm程度。
ジャガイモは、根では無く茎(ストロン)なので、極端な深植えはしない。
深ければ深いほど、発芽に時間が掛かってしまう。
- 虫が気になればダイアジノンの土壌混和、または表面散布の後、レーキで均しておく。
- 草丈が3~5cmで1本に芽掻きを行う。地力があれば2本以上でも良い。
1本にすれば大玉になるらしいが、それでも子や孫の芽が後から伸びてしまう。
- 草丈15cmで1回目の土寄せ、蕾が出たら2回目の土寄せ(畝立て)を行う。
土寄せは茎を伸ばし、地下茎(ストロン)を増やすため。
- 花が咲いたらかなり塊茎が進んでいる。
花は摘み取っても摘み取らなくても、塊茎には影響は少ない。
施肥のイメージ †
- 一回目の土寄せ(ストロンを切らないように意識して。)の機会に追肥を行う。
花が咲いたら、最終の追肥と土寄せ。
→YouTube
収穫のイメージ †
- 開花の後、下葉が黄色く枯れ始めたら試し掘り。(L品は120~180g)
その時期でも根径は肥大しているので、収穫は慌てない。
茎全体が茶色く枯れても収穫ができる。
泥付きが嫌なら、乾かしてからタワシでそっと擦れば取れる。
- 芽を1~2本に揃えない方が、M級が増え、反って良いと思った。
- 保存が難しい。冷暗所というが発芽してしまう。
発芽したら芽を取り除いて保存しておくと、シワクチャにならず長持ちする。
そうか病 †
- 不幸にも、そうか病(瘡痂病)にかかってしまう場合がある。
- 原因は、
- 連作や、前作がナス科だった場合。
- 消石灰を撒いてしまい、pHがアルカリ性になってしまった。
- 種イモが悪かった。
関連ページ †
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